2009-10-20

ヤンキースタジアムの料理に注意



ニューヨークの新ヤンキースタジアムで17日、エンゼルスとの間でアメリカンリーグの優勝決定シリーズがスタートするが、これに先立ち行われたプレーオフのスイート席料金が航空チケットのファーストクラス並みに跳ね上がったのは庶民派の野球ファンには気の毒だった。

チケット転売サイトの「スタブハブ」では、豪華な「レジェンド・スイート」のチケットが600~1000ドル(約5万4400~9万円)で取引された。

飛行機のファーストクラスならエコノミー席よりも心地良く、食事もおいしいのが当然だが、このレジェンド・スイートについては2つのことを知っておく必要がある。

◆高価な席なのに…

1つは給仕サービスに加え、すぐそばに「清潔なトイレ」も用意されているが、完全な個室ではないということ。2つはそこで提供される高級フードメニューが、必ずしも一般席で販売されている食べ物よりおいしいとはいえないことだ。ちなみに一般席で食べられるフランクフルトソーセージは間違いなくおいしい。温かくてスパイシーで、プツッと気持ちよく切れて肉汁がたっぷりだ。

レジェンド・スイートへの入り口は4番ゲート。その先にある専用のレストランエリアは照明が明るく、病院のカフェテリアを思い起こさせる。そこからフィールドはよく見えない。食べ物は無料だが、アルコール類は有料となる。

カクテルのマルガリータを飲んでみたところ、米プロフットボールリーグ(NFL)、ダラス・カウボーイズの新スタジアムで飲んだ味にうり二つだった。それもそのはず。ゴールドマン・サックスとヤンキース、カウボーイズが共同設立したフードサービス会社、レジェンド・ホスピタリティー・マネジメントが運営にあたっているからだ。カウボーイズ嫌いのヤンキースファンには微妙なところ。

シェフが目の前で調理している肉料理コーナーのローストビーフは、ソースが甘すぎて最悪。思わず吐き出してしまった。白身魚(ほどよく酸味が効いていた)、エビ料理(ふわっとしたデリケートな食感)などはまだましだった。一番空いていたのはミシュラン三つ星シェフ、ジャン・ジョルジュ氏の下で修業したパティシエ、ジョニー・イウジーニ氏が担当するコーナーだった。

レストランエリアの下階にはジャンクフードコーナーがある。ヤンキースタジアムというより絵本の「チャーリーとチョコレート工場」のようだ。チョコレートバーやキャンディー類はつかみ取りオーケー。スポーツ飲料やアイスクリームも自由に取って構わない。

専用観戦席は選手に手が届きそうなほどフィールドに近い。座席列の間隔は十分なスペースが確保されているので人が通るときも立たずに済む。座席がぬれていれば、黙っていても係員がふいてくれる。


座席で振る舞われるフードメニューでは、ニューヨークのイタリアンレストラン「レスコ・バイ・スコット」の作る上質なミートソースパスタが寒い日にお勧め。給仕サービスは手際がよく、ハンバーガー(肉の色は悪くまずかった)、ロブスターロール(ツナのすり身のようだった)とフライドポテト(カリッとし、うっとりするようなおいしさ)を5分以内に届けてくれた。

◆ぬれないメンバー席

雨にぬれたくないというファンには、レフト席のメンバー専用観戦スペース「アウディ・ヤンキース・クラブ」が最適。メンバーでなければスタブハブでシングルゲームチケットを求めればよい。プレーオフチケットで230~500ドルだ。

ここではフードコーナーで食べ物を受け取り、窓沿いのカウンターに座って巨大なパノラマウインドー越しに観戦する。ただ、残念なことに打球音が聞こえないためゲームの楽しみが半減する。その代わりスポーツ専門チャンネル「YESネットワーク」の中継が流れている。食べ物もなかなかいける。

妻と私は表面がサクサクのパンで作ったフレンチ・ディップ・サンドイッチ、フライドポテト、チーズフォンデュ、エクストラ・レアのラムチョップなどを食べた。

フードサービスはゲーム開始2時間で終わるので要注意。6回以降はホットドッグなしということになる。

(Ryan Sutton)

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